ひとつじゃなくて、あわせて考える2017.11.25

前回に引き続き、地元コラボレーションの計画のお話。

豊明の大蔵池の前のステキなロケーションの傾斜地に住宅の計画をしています。(参考プランですが)

 

実はこのお話、最初は先に売り出しをする上の2棟の計画をお願いします。

というお話でした。

 

そして順に下の土地や横の土地の計画もしていけたら。というお話で。

 

なるほど。了解しました。と2棟の計画をすることにしたのですが、

2棟だけで計画するのはなんだかもったいないなぁと思いました。

 

後々他の敷地も計画する予定がある中で、個別に計画するよりも、

せっかく計画するなら、全体で合わせて考えることで、もっといい環境がつくれるんじゃないかと。

 

それで、合わせて他の敷地も計画していいですか?

と提案をして、5棟合わせて計画することにしました。

傾斜地の利点を活かして、

どの家も池への眺望を楽しめるように、光が奥まで届くように、

建物の配置や屋根勾配や高さ設定を考慮した木の家の計画です。

 

 

ヨーロッパなど海外に行った後に特に強く感じたのですが、

普段から、今の日本の建物のそれぞれがバラバラで無秩序な計画による、バラバラな風景が気になっていました。

(ちょっと違うけど、調べてたら面白いサイトありました。)

 

もちろん、1棟で考えるときも、周りの風景の中にどのような建物がふさわしいのだろうか?

と考えて建物を計画しますし、そのように考えて建てられている方もたくさんいます。

でもそうじゃない建物のほうが圧倒的に多いと思います。

 

周りの建物がどうであろうと、自分の敷地だけで完結して考えられた建物。

異質感や違和感。

 

メーカーなどで「~タウン」などの名前の一体的な計画も見かけたりはするのですが、

ただただ街並みをそろえればいいって訳でもないですけどね。

同じ家が揃いすぎるのも異様に感じるかもしれないですし。

不動産的な利益重視になったときに、余白やゆとりがなくなってしまう問題も大きいでしょうね。

 

どれだけその場所に、そして大地に対して馴染ませて考えられるか。

違っているものをそれぞれ許容するということも大切だと思います。

(吉阪隆正さんの不連続統一体の考えのような) (わかりやすく説明してくれていました)

(ちょこっと吉阪さんの紹介)

 

少しでも日本の風景がよくなるといいなぁと思っていたので、

今回のように一体で考える計画はとてもやりがいのあるお話でした。

 

この場所に似合う家を一棟ではなく、集まってつくることで、

お互いの家同士の環境をよくするだけでなく、

周囲に与える影響はより大きくなり、

その場所の風景をよりよくできるのではないでしょうか?

 

もちろん主体はお話をくれた、地元豊明の工務店のコスモさんなので、

コスモさんらしい木の家だったり、

愛知県の森を守るために、愛知県の木を活かしたつくりだったり、

あまりに凝りすぎた、難しい計画にならないよう、つくりやすさも考慮しながら。

わかりやすく、お互いの強みを活かしながら。

実際他の計画案もでてくるそうで、まだどうなるかわかりませんが、

せっかく頂いた地元でのお話。

豊明のためにできる仕事でもありますし、豊明の風景をよくするきっかけにもなれば。

ぜひとも実現したいですね。

 

最後は前回に引き続き宣伝です!!

大蔵池公園前のホントに落ち着いたいいところなので、

豊明で土地を探しているかたは是非ご連絡ください。

早いもの勝ちですよ~

 

きこり設計舎 feat.  コスモ

 

オダギリ