こどもたちがワクワクするおうち(中庭を囲む二世帯住宅のオープンハウス)2019.07.03

先週末は桑名の中庭を囲む二世帯住宅のオープンハウスでした。

このお家は僕が独立して初めてお話を頂いたお家で、

じっくりコツコツと、途中でちょこっと東京へ勉強に行ったりと

時間をかけてできていった想いの詰まったお家です。

どの部屋も中庭とつながった、中庭を中心としたおうちなのですが、

残念ながら中庭などの外構工事は引き渡し後ということで、

一部中庭など未完成のままではありましたが、引渡し前のオープンハウスをさせて頂きました。

オープンハウスということで内容盛りだくさんでお伝えしたいと思います。


木製建具のガラスが間に合わず、合板が入った状態です。。

この日は

あいにくの雨で、外構(外の工事)も途中のままでしたので、

建物の内部を中心に見て頂きました。

未完成ということで、完成をイメージして頂きながら、

これからこんなふうになるんだなぁ。という見方で建物をみて頂こうと。

完成パースや平面スケッチとともに建物を見ていただくことに。


最終的にはこのようなお家になりますよー

このお家はそれぞれ完全分離の二世帯住宅です。

玄関も水廻りもそれぞれ別々にあるのですが、

建物の真ん中の和室はお互いに客間やタタミの間として共有で使えるようになっていて、

2階のバルコニーもどちらの世帯からもつながるようになっています。

日中も窓のシャッターを閉じた閉鎖的な家が増えてきている中、

窓を開けて庭を感じながら、気持ちよく日々を過ごしてもらいたい。

また、小さなこどもが安心して外で遊べるように、

こどもが元気に遊ぶ姿を家の中からも感じられるように、

囲われた中庭を設けることにしました。

そして、もともと1.2mほど道路から高い敷地だったため、

道路から建物にいくまでのアプローチも、段差を利用して楽しくしたいと思い、

中央に舞台のような広場を設けて、ゆるやかに階段を上がっていくような建物の計画です。

さてさて、計画の説明はこのくらいにして、実際の建物方を見ていきましょう。

まずは建物の資料をお渡しして、建物の間取りを確認して頂いて、

図面右側の子世帯の玄関からのぞいていきましょう。

かっこいいスチールドアですね。

このスチールの開き扉はアイチ金属さんに作って頂きました。

ボコッと膨らんだ板張りは何でしょうか?

扉を開くと

キッチンと食卓、奥に居間と続いて、

そして中庭へと視界が広がっていきます!!

(床がウッドデッキまで広がり、芝の庭、その奥には植栽がもりもりとあるように想像してください)

天井に映る水のゆらぎがとってもステキでした。

玄関ホールのボコッと膨らんだ板張りは木の螺旋階段の膨らみでした!!

段差も座れば居場所になります。

木の螺旋階段があるだけで空間が生き生きと楽しくなるような。

この手作りの木の螺旋階段は苦労した分、愛着も増し増しです。

丁寧に造って頂いた大工さんに感謝です。

居間の上は吹抜けになっていて、ハイサイドライトで北側から光が入ってきます。

こどもの部屋とも吹抜けでつながっています。

キッチン奥はパントリーと水廻りスペース

深型の洗面ボウルで色々洗ったりできます。

洗面は北東側で建物に囲まれて暗くなりそうだったので、

トップライトを設けて明るい洗面空間になるようにしています。

洗面の横の扉を開けると、色んな家がたくさんある柄の壁が!!

トイレは陰湿になりがちな空間なので、色や柄で楽めるように。

柄のクロスにピンクの壁と、施工前の現場では心配の声もありましたが、

仕上がると、想像以上に評判でした。

さて、二階はどうなっているのでしょうか。


大きな丸太で螺旋階段を支えています。

2階はバルコニーで世帯が別れるこんな間取り。

朝日の入る明るい2階の洗面 コーナー


建具の合板はご愛敬。。もうすぐガラスが入ります。。。

男の子3人それぞれの部屋がありますが、

真ん中のこども室は最初はみんなの遊び場にも使えるように、扉も大きく開きます。

廊下もただの廊下にならずに居場所になるように。

室内干しもできる木の窓枠。

その奥にはカウンターと、吹抜けの上の小屋裏広場。

人工芝を敷いたら、そこはもうこどもの遊び場ですね。

さかな柄のクロスがとてもいいですね。

施主の吉田さんがクロス屋さんということもあり、ステキなクロスをたくさん選んで頂きました。

こども室は小屋裏や下の吹抜けともつながっています。

ただの部屋として壁で囲わずに、

隣とつなげたり少し工夫をすることで、楽しい場所になるかもしれませんね。

日当たりのいい、大きく屋根のかかったバルコニーを通って

その先の親世帯の寝室へ。

ここから少し明るいナチュラルな雰囲気になっていきます。

階段を下りて下の部屋へ。

家の構造を支える大黒柱は斜めの方杖でよりガッシリと梁とつなげています。


建具を開けば一体につながる和室。

ハイサイドライトで明るさを取り入れています。

お施主さんお気に入りの石の天板のキッチン、

一緒にショールームで選んだグレーのタイル。

奥の黄色の壁とも相性はよさそうですね。

お施主さんの家具や物で色々と飾られていくのが楽しみです。

お施主さん達に苦労して貼ってもらった和紙(ロクタ紙)貼りの和室。

質感もよく、みんな大満足の仕上がりでした。

天井の角を斜めに落として、洞窟のような落ち着いた感じがでるように。

こちらは階段下を利用した板張りの洗面スペース。

明るい階段から光がこぼれるようになっています。

勝手口へと続きます。

トイレも木の落ち着いた風合い。

こちらはお父さんの部屋。

一面自然柄のクロスを貼って、カーテンも深いグリーン色としているので、

木の素材と相まって、森のようなイメージのお部屋です。

写真の後ろ側の引き戸を開けると、

玄関越しに中庭とつながるとても気持ちのいい部屋になります。

(写真がないのが残念です。。)

そして親世帯の玄関へ。

これで見れるところはほぼほぼ1周したでしょうか。

途中、施主の吉田さん達と親戚家族の御一行でオープンハウスの見学に。

丸太に隠れたり

小さな空間にみんなで入ったり

階段の引出しを開けてみたり

こどもたちはとっても楽しそうに あちこち探検隊。

そしてやっぱりこの小屋裏広場へ(笑)

こども達にとってワクワクする楽しいお家になっているようで、ひとまずホッとしています。

このままみんなに愛される家になってくれると嬉しいなと。

でもまだ中庭も外構工事もできていないので、

中のような外のようなウッドデッキだったり、

外とのつながりや、のびのびと広々とした気持ちよさなど

このお家の大きな魅力を伝えることができていません。

なんと言っても中庭を中心としたお家ですからね。

これは、こうご期待ということで。

オープンハウスに来ていただいた方、

工事して頂いている中西建設さん、

オープンハウスをさせて頂いた吉田さん

みなさま本当にありがとうございました。

そして引き渡しこそしましたが、

残りの工事も引き続きよろしくお願いいたします。